突き指の処置方法

文責:院長 柔道整復師 高見 誠治

最終更新日:2024年10月08日

1 突き指とはどういったケガか

 突き指というのは指先に強い力が加わったことで生じるケガの総称です。

・スポーツ中にボールを取り損ねた

・指を不意に何かにぶつけた

・転倒時にとっさに指をついて身体を支えた

 上記のような場面で突き指をした経験がある方もいらっしゃるかと思います。

 突き指になってしまうと、関節などに痛みが生じたり、うまく曲げることができなくなったりします。

 このときの指の状態としては、軽い打撲や捻挫といった状態になっているケースもあれば、骨にヒビがはいっているようなものもあり、同じ「突き指」でも程度は様々です。

2 突き指への対応方法

 突き指への対応方法として、「引っ張るとよい」ということを耳にしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。

 しかし、詳しい知識がない一般の方が安易に引っ張ってしまうと、かえって状態を悪化させてしまうおそれがあるため危険です。

 決してご自身の判断で引っ張るようなことはせず、まずは損傷している部分を動かさないことを心がけ、お早めに当院にご相談ください。

 また、突き指などのケガに対する応急処置の基本として、「RICE」というものがあります。

 RICEは「Rest(安静)」「Ice(冷却)」「Compression(圧迫)」「Elevation(挙上)」の4つのことをいいます。

 具体的には

「Rest(安静)」は、損傷した部分を動かさない

「Ice(冷却)」は、損傷した部分を冷やすことで腫れや痛みを軽減する

「Compression(圧迫)」は、包帯やテープによって損傷した部分が動かないようにする

「Elevation(挙上)」は損傷した部分を心臓よりも高い位置に上げる

という対応となります。

 早い段階で適切な対応をしておくことで、ケガの悪化を予防し、その後の回復を早めることが期待できますので、ご来院いただく前に可能な範囲で上記のような処置をしておくとよいかと思います。

3 早めに接骨院にご相談ください

 突き指が骨折や靭帯の損傷など重度なものであった場合に早急な対応が必要なことはもちろんですが、比較的軽度な打撲や捻挫の場合でも、決してそのままにしてもよいものではありません。

 レントゲンで異常がみられない場合も、骨に異常がないだけで筋肉等に異常が出ている可能性があります。

 たとえ軽いものであっても、突き指に対して適切な処置を行わず、そのまま日常生活を送ることにより、痛みが悪化してしまうことも考えられます。

 放置することで痛みや指の曲げにくさといったものが残ってしまうおそれもありますので、少しでも痛みや違和感がある場合には、酷くなる前に接骨院にご相談ください。

4 接骨院で行う施術

 同じ「突き指」であっても、損傷の程度は様々で、それによって行うべき処置も少しずつ異なります。

 不適切な施術を行ってしまえば、かえって状態が悪化してしまうということもありえます。

 そのため、施術においては指の筋肉や靭帯、骨などの状態をしっかりと見極め、状態に合った処置を行う必要があります。

 当院では、ケガをした直後には痛みや腫れを抑えるため、固定やアイシング、電気を用いた施術などを行います。

 回復期には機能回復を目的とした施術を行い、指の関節をしっかりと動かすことができるように努めます。

 指というのは日常のあらゆる場面で使っているものですので、うまく動かせないことに不便を感じ、一日でも早くよくなりたいと思われることと思います。

 当院では、突き指が一日でも早くよくなるよう施術を行わせていただきますので、お困りの方はどうぞ当院にご相談ください。

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