突き指の処置方法

文責:院長 柔道整復師 高見 誠治

最終更新日:2023年08月16日

1 突き指とはどういったケガか

 突き指というのは指先に強い力が加わったことで生じるケガの総称で、

 スポーツ中にボールを取り損ねた場合や、指を不意に何かにぶつけた場合、転倒時にとっさに指をついて身体を支えた場合などに生じることがあります。

 突き指になってしまうと、関節などに痛みが生じたり、うまく曲げることができなくなったりします。

 このときの指の状態としては、軽い打撲や捻挫といった状態になっているケースもあれば、骨にヒビがはいっているようなものもあり、同じ「突き指」でも程度は様々です。

2 突き指への対応方法

 突き指への対応方法として、「引っ張る」ということを耳にしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。

 ですが、このやり方は間違いで、引っ張るとかえって状態が悪化してしまう危険性があります。

 まずは損傷している部分を動かさないということを心がけ、お早めに当院にご相談ください。

 突き指などに対する応急処置の基本として、「RICE」というものがあります。

 RICEは「Rest(安静)」「Ice(冷却)」「Compression(圧迫)」「Elevation(挙上)」の4つのことで、具体的には「損傷した部分を動かさない」「損傷した部分を冷やすことで腫れや痛みを軽減する」「包帯やテープによって損傷した部分が動かないようにする」「損傷した部分を心臓よりも高い位置に上げる」という対応となります。

 早い段階で適切な対応をしておくことで、ケガの悪化を予防し、その後の回復を早めることが期待できます。

3 早めに接骨院にご相談ください

 突き指が骨折や靭帯の損傷など重度なものであった場合に早急な対応が必要なことはもちろんですが、比較的軽度な打撲や捻挫の場合でも、決してそのままにしてもよいものではありません。

 たとえ軽いものであっても、突き指に対して適切な処置を行わず、そのまま日常生活を送ることにより、痛みが悪化してしまうおそれがあります。

 痛みや指の曲げにくさといったものが残らないようにするためにも、接骨院にご相談ください。

 また、レントゲンで異常がみられない場合も、骨に異常がないだけで筋肉等に異常が出ている可能性があります。

 少しでも痛みや違和感がある場合には、酷くなる前にご来院いただくことをおすすめします。

4 接骨院で行う施術

 同じ「突き指」であっても、損傷の程度はさまざまで、それによって行うべき処置というものは少しずつ異なります。

 また、不適切な施術を行うことにより、かえって状態が悪化してしまうということもありえます。

 そのため、施術においては指の筋肉や靭帯、骨などの状態をしっかりと見極め、状態に合った処置を行う必要があります。

 ケガをした直後には痛みや腫れを抑えるため、固定やアイシング、電気を用いた施術などを行います。

 回復期にはリハビリ施術を行い、指の関節をしっかりと動かすことができるように努めます。

 指というのは日常のあらゆる場面で使っているものですので、うまく動かせないことに不便を感じ、一日でも早くよくなりたいと思われることと思います。

 当院では、皆様の突き指が一日でも早くよくなるよう、しっかりと、丁寧に施術を行わせていただきます。

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